WebARとARアプリの違いって何?AR全般を分かりやすくご紹介!

皆さん、WebARを使ったことはありますか?

ARはスマートフォンアプリでよく使われており、一般的にも浸透しているので自然と目にする機会は多いと思います。
ECショッピングサイトですと、例えば、ARを活用して家具の設置をシミュレーションするなど、自宅から一歩も出ることなく、自宅に合った家具を見つけることができます。
そんなARですが、認識方法など種類はいつくかあります。

MogaDigiでは、アプリインストール不要のWebARをご提供しておりますが、
そもそもARとは何なのか、AR全般について分かりやすくご紹介します。

目次

  1. ARとは?
  2. ARとVR、MR、XRの違い
  3. ARの活用事例
  4. ARの認識方法
  5. ARを利用するためのデバイス
  6. WebARとARアプリの違い
  7. WebARのメリットとデメリット
  8. ARの作り方
  9. ARが注目を集める理由
  10. まとめ

1.ARとは?

ARは、英語の「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」といいます。
スマートフォンやタブレット、サングラス型のARグラスなどを通して見ることで、目の前のリアルな現実世界に、動画や2DCG、3DCGなどさまざまな情報を付け加え、現実世界を拡張する技術です。

例えば、スマートフォンを平面にかざすと家具が現れたり、自撮りをしながらバーチャルでメイクができるなど、現実を拡張してコンテンツを楽しむことができます。

2.ARとVR、MR、XRの違い

ARと同じくらい急速に盛り上がりを見せている一つがVRです。また、近しい言葉でMRやXRもあります。
まずは、似ている用語との違いを見ていきましょう。

  • AR(Augmented Reality/拡張現実)
    ARは目の前のリアルな現実世界に、動画や2DCG、3DCGなどさまざまな情報を付け加える技術です。
  • VR(Virtual Reality/仮想現実)
    VRは仮想現実をディスプレイに映し出す技術です。ディスプレイの中に、現実とは異なるもう一つの仮想空間を作り出し、それを見たり、その世界に参加できたりするというものです。スマートフォンやPCのブラウザだけで楽しむことも可能ですが、VRヘッドセットやVRゴーグルを装着することで、3D技術などCGで構築された映像が360度全方位を囲み、バーチャルの世界に入り込んだかのような、高い没入感を体験することができます。
  • MR(Mixed Reality/複合現実)
    VRとARを組み合わせたのがMRです。ARはデバイス越しにデジタル情報を表示させるだけで直接コンテンツに触れて操作することはできませんが、MRはCGに触れる、別の角度に切り替えるなど、非現実の映像にさらにリアリティをプラスさせた技術です。なお、ARもデバイス上の操作であれば、デジタルデータを動かしたりと操作することは可能です。
  • XR(Cross Reality)
    AR・VR・MRを総称してXRといいます。先端技術の垣根は徐々になくなっており、「このコンテンツはAR?それともVR?」と区別が難しくなってきています。そこでインクルードした概念として、XRと定義されました。読み方は「エックスアール」「クロスリアリティ」など様々です。

3.ARの活用事例

ここ数年のAR技術の進歩により、生活に浸透したサービスが数多く見られるようになってきました。 中でもスマートフォンで気軽に使えるエンターテインメント系のアプリは一般ユーザーに人気ですし、一方で、誰でも気軽に使えるよう販促効果を狙う場合には、アプリは使わずにWebに接続するだけで利用可能なWebARも需要が増えつつあります。

さまざまな分野のARをほんの一部ご紹介します。

・ポケモン GO:位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり、バトルしたりするといった体験ができるアプリです。
・SNOW スノー:盛れる顔加工・補正アプリとして、特に若い女性の間で爆発的に人気が出ました。
・星座早見AR:GPSとARのテクノロジーにより昼間や曇りの日でも星座が表示されます。エンタメや学習用として活用できます。
・ニッセンオンラインのWebAR:ニッセンの家具・インテリアをARで試し置きでき、購入前に設置したい空間でサイズ感などを確認できます。

このように、ゲーム業界、EC業界、営業支援、製造業、医療、不動産、人材教育、観光客向けのナビゲーションなど、AR活用の幅はどんどん広がっています。

4.ARの認識方法

ARの認識方法は、大きく分けて、「ロケーションベースAR」、「マーカーAR」、「マーカーレスAR」の3種類あります。
3つを解説していきます。

  • ロケーションベースAR
    GPSからの情報を認識してデジタルコンテンツを表示させるARです。GPSによってスマホなどのデバイスの場所を判別し、場所に紐づいたコンテンツを現実世界に投影することが可能です。ただし、GPSの精度に依存しており、表示するコンテンツの位置がずれる場合があることが難点といえます。ポケモンGOなど地図と連動したゲームなどに利用されているほか、ナビゲーションサービスなどで活用されています。
  • マーカーAR
    画像や写真などをマーカーとして登録し、スマホなどのカメラでマーカーを読み取ることでコンテンツ情報が表示されるARです。例えばギャラリーの絵画や名刺に印刷されたマーカーを読み込んでARコンテンツを呼び出し、そのマーカー上に解説や、3DCGのアニメーションを再生することができます。
  • マーカーレスAR
    現実世界の特徴(平面、大きさ、奥行きなど)をカメラを通して認識することで、その空間に合わせたコンテンツを合成して表示します。家具の配置のシミュレーションにぴったりです。また、人の顔など立体物の特徴点を解析しその面に紐づいたデジタルコンテンツ、例えば帽子やメガネなどを表示することで、試着シミュレーションも可能です。

5.ARを利用するためのデバイス

ARを利用するためにはAR技術に対応しているデバイス(端末)が必要になります。
用途によってデバイスは変わってきますが、エンターテインメント業界では、多くの方がお持ちのiPhoneやAndroid、あるいはタブレットが主流です。
一方、産業業界では、まだまだ導入企業は少ないですが、ヘッドマウント型やスマートグラスなどウェアラブルデバイスが利用されています。
レンズがディスプレイになっているため、かけるだけで気軽にARを体験できます。
例えば、次のような製品があり、各社しのぎを削っています。

・Googleの「Google Glass」
・MicroSoftの「HoloLens」
・jinsの「JINS MEME」
・EPSONの「MOVIRIO」
・Panasonicの「MeganeX」

6.WebARとARアプリの違い

スマートフォンでARを体験するには、デバイスにデジタルコンテンツを表示させる必要があります。
ブラウザ上に表示させるWebARと、専用のアプリを使って表示するARアプリの違いを見ていきます。

  • WebAR
    WebARでは、アプリをダウンロードせずにARを利用することが可能です。
    アプリをダウンロードする手間が省けるため、気軽にAR体験ができ、企業側としては消費者がデジタルコンテンツへの接触を増やすことを期待できます。
    ビジネスでは、例えば名刺交換時のアイスブレイクとして、WebARで名刺の上に流れる自己紹介動画を観てもらうといったことに活用できます。
  • ARアプリ
    専用のアプリをダウロードしてアプリ上でコンテンツを表示させることができます。
    ARアプリはデジタルコンテンツを安定して表示できるので、デジタルコンテンツをしっかりと見てもらいたい場合にはアプリをダウンロードするARが適しています。
    「ポケモン GO」や「SNOW」が代表的です。

7.WebARのメリットとデメリット

アプリと比較し、WebARのメリットとデメリットを、コンテンツの提供側と利用側の視点から見てみましょう。

  • メリット
    提供側:専用アプリの開発が不要なので、既に作成済みのサイトや、チラシなどにAR接続ページを足すだけであれば、低価格で導入できる。
    利用側:アプリのダウンロード・起動が不要なので、手軽に利用することができる。
  • デメリット
    提供側:動作のパフォーマンスがアプリと比較するとやや低いため、表示する3Dコンテンツにも制約が多くなる。
    利用側:アプリと比較すると体験できるコンテンツが劣る場合がある。

8.ARの作り方

Unityなどを使ってスマホ用のアプリを作成することができますし、8th WallやAR.jsといったツールを利用すれば、WebARを開発することも可能です。
ただ、プログラミング未経験の方にはハードルが高いですよね。また、プログラミングのスキルがある方でも、表示する3DCGなどのコンテンツ制作でつまずくことがあるようです。
MogaDigiでは、3DCGコンテンツの制作も提供しておりますので、お気軽にご相談ください。

9.ARが注目を集める理由

ARを含めたXRは、なぜ急速に注目を集めているのでしょうか。
その背景には、技術の進化によって、5Gによる高速通信の実現、高画質な映像やコンテンツの充実、デバイスの小型化・軽量化による利用シーンの拡大が考えられます。
また、新型コロナウイルスの感染拡大により、遠隔コミュニケーションの手段としても需要が高まっています。

XRの中でも特にARは、身近なスマートフォンで体験ができ、生活に溶け込んだ実用的な技術として用いられているため、今後も需要の急増が見込まれています。

10.まとめ

本記事ではARについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

ちなみに、何もない空間に3D映像を投影し、肉眼(3Dメガネは不要)で3D映像を見ることができる、ホログラフィという技術もあります。
バーチャルや3D、Web技術はどんどん進化しているので、どの技術を企業活動で活かそうか悩みますよね。

まずは、一般的にも普及しているARと3Dを活用してみてはいかがでしょう。

MogaDigiには、アプリのインストール不要のWebAR「AR」サービスがあります。
3Dコンテンツ専用となっておりますが、ファイルをアップロードするだけで簡単に無料からご利用することができます。
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